後遺症 脳出血 高次脳機能障害

壊れた脳も学習

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一般的には馴染みのない高次知能機能障害を、当事者の医師が解説した「壊れた脳も学習する」は周囲になかなか理解してもらえない故に悩んでいる障害を持っている人にとってある意味救われる内容です。

できればこの本がもっと広がり障害をもった人の気持ちを理解できる世の中になってほしいと感じます。

もともとできていたことができない、簡単なことさえできない、注意がたりない、ミスが多いなど、苦痛です。心がこてんぱんにやられます。

そういったことをのりこえないと社会に復帰できたと自分で実感できないのです。

でも社会でミスをしながらでもやっていかないと、本当の意味での社会復帰は難しいのではないでしょうか。

周りから呆れられ、軽く扱われる苦痛は本当に辛いことの連続です。

この本には少なくとも2年という言葉が出てきます、私は1年半で克服を目指します。

この不思議な感じ、霧がかかったようなフワフワした意識が書かれ、ある意味救われた感じがしました。ご家族の人も流し読みでもいいので一読お勧めします。

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-後遺症, 脳出血, 高次脳機能障害

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54歳の夏、仕事中に脳出血を発症。3人の子どもがいるサラリーマン。右片麻痺(利き腕、利き脚)、言語障害、高次機能知能障害の後遺症あり。発症からリハビリ、復職までの体験を残すことにしました。こんなことが自分に起こるとは思っていませんでしたが、どんなことがあっても前向きに生きていこうと思います。