利き手の右手が動かなければほぼまともに仕事ができないことになります。特にタイピング、や手書きは元に戻さなくてはならないと焦りが当初からありました。
タイピングと言ってもハードなものでなく、報告書など一般的な業務をこなすためのものです。リハビリ室には旧型のパソコンが1台あり、空いた時間にタイピングの練習をしていました。
右指のリハビリは、初めはお手玉など柔らかいものを左で右手に握らせて指先のわずかな力で握る練習をはじめました。頭では握るイメージをしながら。
また、手首を動かす運動も毎日やっていました。腕を伸ばしたまま指先をそらす、手の水かきの部分を抑えるなど、急性期病院からやっていました。麻痺した手は固まらないようにすることが大切です。
脳卒中にかかる人は年間80万人と言われています。そのうち回復期の病院を後遺症なく退院する人は約20%、後遺症が残る人はその後もリハビリを続ける必要があります。リハビリを続けることで180日の壁は克服できると信じています。
毎日地道に頭で念じながらやっていると、右指に力が入るようになりました。そこから右手で箸が使えるようになるまで2カ月かかりました。うどんをつかめるようになる、字がある程度のスピードで、綺麗に書けるを目標にやっていました。自分の名前、カタカナ、住所、0から10までを毎朝続けました。
作業療法のY氏はまだ若いのですが、自分が質問してわからないところは調べてきて次の日に答えてくれました。また手書き用の原稿用紙のコピーを部屋に置いてくれたりしました。Y氏は人懐っこくてみなさんから可愛がられていました。
ゴールデンウィークも最終日です。我が家は大掃除三昧です。引っ越してから15年1回も開けてないダンボールを片付けたりしました。
自分の体力がないのを実感したのでダンベルで鍛え直します。
本日もありがとうございます。
また追記します。