会社の業績が怪しくなってきた時点から従来からある組織と従業員の立場の違いからでてくるすれ違いが表に出るようになってきます。
経営者の考え方はこうです。
会社の業績が悪くなって従業員を解雇せざるをえない状況になる前に手を打たなければならないが、それには「痛みを伴う改革」が必要で、これまでと方針を変えざるを得ない、会社が潰れては元も子もないわけです。
こうした経営者の真意に対して、従業員は会社で決められた時間を働けば給料がもらえる、愛社精神などないのに決められた以上には働きたくないというのが本音です。できれば会社で決められた時間以外の自分の時間は自由でありたいと考えています。
自分の時間を会社の都合で搾取するのは許しがたいと従業員は考えます。
経営者は仕事は自分から仕事を見つけ出して切り拓いていくもの、与えられたものだけやっているのではなく、仕事を創り出してこそ仕事が面白くなる、残業とか関係ないだろうという論理です。
考え方は平行線です。従業員は自分が経営者になりたい、もっと進化したい、知らないことをもっと知りたいと思わない人には苦痛でしかないでしょう。
難しい問題です。
ハードワークをいとわない人は給料や地位が上がって、楽したい人はやめていくというようになっていくのでしょうか。
先はみえませんが現状でやっていても会社は縮小せざるをえないでしょう。
自分の権利と業績悪化に伴う不利益を天秤にかけるような選択の時期が迫っています。
写真:神奈川県藤沢市